DATE: 09/22/2008 22:52:18
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前まで読んでいた「自由からの逃走」をざっくり読み終わった。
「自由からの逃走」における愛
最後の章で、作者のフロムは自由主義的経済ではなく、
計画経済と地方分権を推進している。
それは個人が経済を支配し、政治を自らの手に戻して積極的に関与するためだろう。
これを「民主主義的社会主義」と表現している。
俺は、少し別のことを考えている。
まず、人間は自発的な感情、意思に基づいて考え、行動することが
人生で最優先されるべきだと思う。
そのために、それを脅かす、失業や破産、貧困、飢餓を極力排除することが
第一に達成される必要がある。
つまり、民主主義でもなく、社会主義でもなく、
個人の自発性を最大限に最優先する主義である「自発主義」を提唱したい。
政策は非常にシンプルだ。
1.食糧の安定的確保
2.全国民への基本所得の確保
1では食糧自給率を100パーセントを達成することにより、
人間の生存にとって最も重要な食料を確保する。
求めに応じて、「無償で」得ることができる。
これにより飢餓と貧困の可能性を根絶する。
2では、赤ちゃんから老人まで全ての日本国民に、
基本の所得が与えられる。
これにより、失業や破産の恐怖を
十分に和らげることができる。
この政策のポイントは、基本所得と食料を分けて考えていることだ。
所得は世界の経済状況に左右されてしまうため、
基本所得では食料を確保できなくなる可能性があるためだ。
自発主義とは、人間が自発性を十分に発揮するために
その障壁となる、抑圧や脅迫を極力排除することを目的としている。
人はこう言うかもしれない。
「こんな自発主義の政策を実施したら、誰も働かなくなる」と。
そうかもしれない。
しかしその発言はつまり、
「今、私は無理やり働いているんだ」
という宣言に他ならない。
そういう人にこそ、自発主義を推進していくことが重要だと思う。
なぜなら、その人は自発的に生きていないから。
ではなぜ、自発的に生きなければならないのか?
それは経験上、人の感情や意思に応えることは後悔や苦しみを生み、
自分の本当の感情、思考に基づく言動は人生の喜びであり、醍醐味であると、
俺が思っているからだ。
すべての人間は自分の人生を思いのままに追求する権利を有している。
というか、人生とはそれ以外にない。

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